静岡県にある久能山東照宮は、徳川家康を祀る歴史的な名所として多くの観光客に親しまれています。中でも有名なのが、1159段にも及ぶ石段を登って本殿を目指す参拝ルート。
久能山東照宮の階段はきついと評判で、特に初めて訪れる方にとっては不安を感じるポイントかもしれません。
この記事では、階段の所要時間や、高齢者や子どもでも登れるのかといった疑問に丁寧にお答えします。また、登りだけでなく下りの注意点や、実際に何分かかるのかというリアルな情報もご紹介します。加えて、ロープウェイを使った快適なアクセス方法や、それに伴う駐車場の選び方、階段を登らないで参拝するルート、さらには御朱印の授与についても網羅的に解説しています。
階段ルートに挑戦したい方はもちろん、できるだけ体力を使わずに参拝したいという方にも役立つ情報を詰め込んでいますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
この記事のポイント
- 久能山東照宮の階段がどれほど体力的にきついか
- 高齢者や子どもでも階段を登れるかどうか
- 階段を登らずに参拝する方法とルート
- ロープウェイや駐車場の利用情報
久能山東照宮の階段は本当にきつい?
久能山東照宮といえば、1159段の長い石段「表参道」が名物のひとつとして知られています。
この階段を登っての参拝は、まさに挑戦とも言えるルート。しかし、実際にどれほどきついのでしょうか?年齢層や体力に不安がある方には気になるポイントですよね。
「階段は途中で休憩できるのか?」「所要時間は?」「高齢者や子どもでも登れるのか?」など、初めて訪れる方の素朴な疑問に答える内容を、これから詳しく掘り下げていきます。また、登る途中で見られる絶景や、登りきった後の達成感も見逃せない魅力の一つです。
前半では、久能山東照宮の階段のリアルな体験談をもとに、きつさの程度や対策、楽しみ方まで丁寧に解説していきます。
高齢者や子どもでも登れる?
実際のところ、久能山東照宮の1159段に及ぶ階段は、体力に自信のない方にとっては決して楽な道のりではありません。
特に高齢者や小さな子どもを連れての参拝では、その距離と勾配のきつさが気になるところです。ただし、だからといって絶対に無理だと諦める必要はありません。
というのも、階段には途中途中に休憩できる場所や茶屋が設けられており、無理のないペースで登ることが可能だからです。およそ17カ所の曲がり角を含む道のりは、直線的に登るのではなく、緩やかに進んでいくつづら折りの構造となっているため、一気に疲労が溜まるような設計にはなっていません。
また、実際の口コミでは、高齢の方が30分以上かけてゆっくりと登った例や、親子での挑戦を成功させた体験も数多く見られます。もちろん、当日の天候や体調に左右されるため、事前に水分補給や休憩計画を立てておくことは必須です。
一方で、体力や足腰に不安がある場合には、日本平からロープウェイを使うという選択肢もあります。ロープウェイ利用でも、本殿までは多少の階段があるものの、1159段をフルで登る必要はありません。
こうして考えると、参拝方法は一つではなく、それぞれの体力や状況に合わせて無理のないルートを選べるのが、久能山東照宮の魅力の一つと言えるでしょう。
下りの階段のは楽か?危険か?
多くの人が登りのきつさばかりに意識が向きがちですが、久能山東照宮の階段は「下り」も慎重に行動すべきポイントです。
体力を消耗するのは登りですが、膝や足首に負担がかかりやすいのはむしろ下り。特に高齢者や膝の不調を抱える方にとって、1159段を降りるという行為は想像以上に負担が大きいです。
久能山東照宮の階段は石段であるため、段差が均一でない部分も多く、さらに石が湿って滑りやすくなることもあるため注意が必要です。このため、天気の悪い日や雨上がりは特に危険度が増します。滑り止めのある靴を履く、手すりを活用する、歩幅を小さくしてゆっくり降りるといった対策が有効です。
口コミや体験談からも「登りは頑張れたが、下りの方が怖かった」「階段の途中で膝が笑ってきた」という声が少なくありません。特に観光の終盤に下りが来るため、疲れが溜まっている状態で挑むことになるのもリスク要因のひとつです。
これを回避する方法として、日本平からロープウェイを利用して“登りだけ階段で挑戦”し、帰りはロープウェイで下山するというルートもおすすめです。こうすれば、達成感は味わいつつも膝の負担を軽減できます。
どれだけ登りに成功しても、最後まで気を抜かず、安全第一で参拝を終えることが、良い旅の締めくくりになります。
何分かかる?
久能山東照宮の階段を登る際、「一体どれくらい時間がかかるのだろう?」と気になる方も多いはずです。一般的な目安として、健康な成人が通常のペースで登ると、所要時間は約20分から30分程度とされています。ただしこれはあくまで目安であり、体力や天候、混雑状況によっても大きく左右されます。
例えば、体力に自信のある若年層であれば15分以内で登りきることもあります。一方で、ゆっくり景色を楽しんだり、途中で休憩を挟んだりする場合は、40分以上かかることも珍しくありません。実際、階段は1159段というボリュームがあり、斜面の角度も一定ではないため、見た目以上に体力を消耗します。
また、「体感時間」については心理的な要素も大きく影響します。登り始めは景色や周囲の風景に気を取られやすく、時間の経過をあまり感じないかもしれませんが、中腹から後半にかけては疲労が蓄積し、実際の時間以上に長く感じることもあるでしょう。
そこで重要なのは、自分のペースを崩さずに登ることです。数分おきに水分補給をしたり、腰掛けられる場所で軽くストレッチをしたりすると、思っていたよりも楽に登りきれることがあります。また、休憩スポットには景観を楽しめる場所も多いため、あえて時間をかけて登るという考え方も一つの楽しみ方です。
つまり、「何分で登れるか」ではなく「どう登るか」を意識することで、久能山東照宮の階段はより有意義な参拝体験となるはずです。
時間帯で登りやすさは違う?
このような歴史ある観光地では、訪れる時間帯によって体験の質が大きく変わることがあります。久能山東照宮の階段も例外ではありません。登りやすさを重視するなら、訪問する時間帯は慎重に選ぶべきです。
まず、朝の時間帯は空気が澄んでおり、気温も比較的低めで快適です。特に春や秋の朝は涼しく、体力の消耗も抑えやすいことから、多くの参拝者にとって最適な時間帯だと言えるでしょう。また、観光客もまだ少ないため、自分のペースでゆっくり登ることができます。写真撮影を楽しみたい方にもおすすめです。
一方で、昼過ぎから午後にかけては日差しが強くなり、階段の石が熱を帯びるため、登るにはやや厳しい条件となります。特に夏場は直射日光が体力を奪いやすく、熱中症のリスクもあるため注意が必要です。この時間帯に訪れる場合は、帽子や日傘、水分補給など万全の準備が求められます。
夕方は気温が少し落ち着くものの、閉門時間(通常17時)を意識して行動しなければなりません。特に、階段を登るにはある程度の時間がかかるため、遅い時間に着くとゆっくり参拝できない恐れがあります。さらに、日が傾くと階段が見えにくくなり、転倒リスクも増えるため、安全面からもあまり推奨できません。
このように考えると、最も登りやすく、快適に参拝を楽しめるのは、午前中の時間帯です。体力を温存しつつ混雑も避けられるこのタイミングを選ぶことで、久能山東照宮の魅力を最大限に体感できるでしょう。
久能山東照宮の階段はきつい?ロープウェイで快適参拝
「久能山東照宮の階段はちょっと自信がない…」という方にとって頼もしい選択肢が、日本平から運行しているロープウェイです。
空中から駿河湾を一望できる絶景を楽しみながら、約5分の空の旅で本殿近くまで快適にアクセスできます。この記事では、ロープウェイを利用した場合のアクセス方法やチケット情報、さらには降りた後に待ち受ける階段の数など、気になるポイントを詳しく紹介。
また、車でのアクセス時に重要な「駐車場選び」や、「階段を登らずに参拝できるルート」「御朱印の入手可否」についても解説します。
体力に自信がない方や、限られた時間で観光したい方にとって、ロープウェイルートはまさに理想の選択肢。その魅力を余すところなくお届けします。
ロープウェイでのアクセス方法は?
久能山東照宮を訪れる際、階段を避けたい、もしくは快適にアクセスしたいと考える方には、日本平ロープウェイの利用がおすすめです。ロープウェイは日本平山頂と久能山を結ぶルートで、距離にしておよそ1,065メートル、所要時間はわずか5分。観光客にとっては空からの景色も楽しめる贅沢な移動手段です。
ロープウェイの乗り場となる「日本平駅」へは、静岡市内から車またはバスでアクセスできます。車の場合は、日本平夢テラスの近くに無料の大型駐車場があるため便利です。バスを利用する場合は、静岡駅から静鉄バス「日本平ロープウェイ行き」に乗車すれば、終点がそのままロープウェイの乗り場です。
ロープウェイの運行間隔は概ね15分ごと。混雑するシーズンや週末には多少待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って計画するとよいでしょう。料金は往復で大人1,250円、子ども630円(2025年4月現在)。片道券も販売されているため、「登りはロープウェイ・下りは徒歩」など、ルートに応じた柔軟な選択が可能です。
また、ロープウェイからは駿河湾や伊豆半島を一望する絶景が広がっており、快晴の日には富士山まで見えることもあります。この景色を目的に乗車する観光客も少なくありません。
ただし、車いすやベビーカーの利用には制限がある場合があるため、事前に公式サイトで情報を確認することをおすすめします。
こうして、日本平ロープウェイは体力に不安がある方はもちろん、より快適で景色を楽しみたいという方にとっても、最適な移動手段といえるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
出発地 | 日本平ロープウェイ駅 |
到着地 | 久能山駅(久能山東照宮近く) |
所要時間 | 約5分 |
距離 | 約1,065メートル |
運行間隔 | 約15分間隔 |
往復料金(大人) | 1,250円(2025年4月現在) |
往復料金(子ども) | 630円(2025年4月現在) |
片道券の有無 | あり(登りまたは下りのみ利用可能) |
主なアクセス手段 | 車・バス(静岡駅から静鉄バスあり) |
駐車場 | 日本平夢テラス駐車場(無料・大型) |
見どころ | 駿河湾、伊豆半島、快晴時は富士山 |
バリアフリー対応 | 車いす・ベビーカー一部制限あり(事前確認推奨) |
階段を登る際の駐車場の選び方と注意点は?
久能山東照宮を訪れる際、車でのアクセスを考えている方にとって「どこに駐車すればよいのか?」は大きなポイントです。実際、現地には複数の駐車場がありますが、階段ルートを使うのかロープウェイルートを使うのかによって、適切な駐車場所は異なってきます。
まず、1159段の階段から登る「表参道ルート」を利用する場合、久能山下の国道150号線沿いにある民間駐車場を使うことになります。ここの駐車場は、料金が200円〜500円程度と比較的リーズナブルで、周辺にはお土産店や茶屋もあるため、食事や買い物を楽しむことも可能です。
ただし、表参道入り口までは少し距離がある場所も多く、最寄りの駐車場であっても階段の登り口まで歩く必要があります。混雑時は満車になることもあるため、早めの到着が安心です。
一方、日本平ロープウェイを利用する場合は、日本平側の無料駐車場を利用します。こちらは観光施設「日本平夢テラス」近くにあり、整備も行き届いているため使い勝手が良好です。ロープウェイに乗って久能山に向かうルートであれば、階段をすべて回避したい方にもおすすめできます。
ここで注意したいのは、間違ってロープウェイ側の駐車場に停めてしまうと、階段を登る表参道の入り口まで車での大移動が必要になるという点です。逆もまた然りで、階段を使いたいのにロープウェイ側に着いてしまうと目的を果たせません。そのため、訪問前にどのルートを使うかを決めて、Googleマップなどでルートと駐車場の位置を確認しておくことが大切です。
加えて、駐車場には屋根付きの場所がほとんどなく、夏場は車内が高温になりやすいため、日除けグッズなどの用意もしておくと安心です。このように、駐車場の選び方一つで快適さや参拝ルートが大きく変わるため、事前準備をしっかりしておくことをおすすめします。
階段を登らない参拝ルートとは?
久能山東照宮に興味はあるけれど、「1159段もの階段を登るのは難しい」と感じる方も少なくありません。実際、足腰に不安がある方や小さな子ども連れの方、高齢者などにとって、階段ルートは体力的にハードルが高いのが現実です。
そこで注目されているのが、「階段を登らずに参拝するルート」、つまり日本平ロープウェイを使ったアクセス方法です。
日本平からロープウェイを利用すれば、山の上まであっという間に到着します。久能山東照宮の敷地内には完全なバリアフリー設備こそないものの、ロープウェイの到着地点から本殿までは比較的平坦なルートも整備されており、階段の数は100段未満に抑えられます。
この段数なら、無理なく登れると感じる方も多いのではないでしょうか。
また、ロープウェイ乗り場である「日本平駅」には無料の大型駐車場が完備されており、アクセスも非常にスムーズです。静岡駅や清水駅からのバスも運行しているため、公共交通機関を利用した訪問も可能です。混雑時期を避けて平日に訪れることで、より快適に移動できます。
ただし注意点として、ロープウェイで行っても敷地内にはいくつかの石段や坂道が残っているため、完全に階段ゼロではないことを念頭に置いておく必要があります。また、神廟(家康公の墓所)まではさらに段差のある道を進む必要があるため、体調や状況に応じて無理のない範囲での参拝をおすすめします。
このように、階段を登らずとも久能山東照宮の歴史や荘厳な雰囲気に触れることは十分可能です。ロープウェイルートを活用することで、より多くの人が安心してこの貴重な文化財を体験できるようになっています。
御朱印はロープウェイルートでももらえる?
「歯朶具足御朱印」は頒布を終了いたしました。
現在は通常の御朱印に加え「プラモデルランナー風御朱印(写真1、2枚目)」「金の成る木御朱印(写真3枚目)」を頒布しております。
ランナー風御朱印は枚数限定ですので、お早めにどうぞ。御朱印のお取り置き、郵送は致しかねますのでご了承ください。 pic.twitter.com/2GevM4coKH— 国宝 久能山東照宮 公式 (@kunozan_toshogu) January 4, 2025
久能山東照宮の参拝において、御朱印をいただくことは多くの方にとって大きな楽しみのひとつです。では、「ロープウェイルートを利用した場合でも御朱印はもらえるのか?」という疑問に対しては、答えは「はい、もらえます」となります。
久能山東照宮の御朱印は、社殿近くにある社務所で受け取ることができます。ロープウェイを利用して到着した場合でも、本殿までの道のりは整備されており、さほどの階段数もないため、無理なく社務所までたどり着くことができます。したがって、階段ルートを選ばずとも御朱印の授与は十分に可能です。
御朱印は通常のもののほか、久能山ならではの特別なデザインのものや、期間限定の「金の成る木」御朱印なども人気を集めています。
これらは紙での書き置きスタイルのものも用意されており、参拝前に御朱印帳を預けておけば、参拝後にスムーズに受け取ることができます。受付時間は基本的に朝9時から夕方5時までとなっており、ロープウェイの運行時間と合わせて訪問計画を立てると安心です。
ただし、混雑する時期や連休、特別な行事のある日などは、御朱印の受付に時間がかかることもあるため、スケジュールには余裕を持つことをおすすめします。また、御朱印の種類によっては数量限定のものもあるため、確実に手に入れたい方は午前中の早い時間に訪れるのがよいでしょう。
御朱印だけを目的とする場合であっても、東照宮の境内は歴史的価値が高く、見どころが豊富です。御朱印を通じて、その土地の歴史や神社の背景に思いを馳せる時間もまた、参拝の大きな醍醐味です。ロープウェイで気軽に訪れたとしても、その意義は決して薄れることはありません。
久能山東照宮は階段がきつい?についてのまとめ
この記事のまとめ
- 階段は1159段あり体力に自信がない人には負担が大きい
- 高齢者や子どもでも登れる工夫がされている
- 途中に茶屋やベンチがあり休憩しながら進める
- 表参道はつづら折りで直線的な急登ではない
- 所要時間は一般的に20~30分程度
- 混雑や天候により所要時間は変動する
- 下りは膝や足首に負担がかかるため注意が必要
- 石段は滑りやすい箇所もあり靴選びが重要
- 午前中の参拝が気温も低く登りやすい
- 夏場の午後は暑さ対策が必須となる
- 体力に不安がある人はロープウェイ利用が安心
- ロープウェイ利用でも一部階段は避けられない
- 駐車場の選び方で参拝ルートが大きく変わる
- 御朱印はロープウェイルートでも受け取れる
- 自分の体力と相談して無理のない計画を立てることが大切
久能山東照宮の階段は1159段あり、体力に自信がない人にはきつく感じられます。ただし、途中には休憩所や茶屋があり、無理せず登る工夫がされています。また、階段を避けたい場合は日本平ロープウェイを利用すれば、本殿近くまで楽にアクセスできます。
体力や状況に応じてルートを選び、自分に合った方法で参拝を楽しんでいただければ幸いです。
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