人生の節目である厄年を迎え、北海道神宮での厄払いを検討しているけれど、服装はどうすればいいのか悩んでいませんか?
いざ準備を始めると、厄払いに行くときの服装はもちろん、厄払いはいつまでに行うべきか、対象となる年齢、厄払いの初穂料と封筒のマナー、ご祈祷にかかる時間や厄払い、土日の混雑状況など、気になることが多いですよね。
また、家族の付き添いは可能なのか、そして北海道神宮のお祓い効果はどのようなものがあるのか、知っておきたい点は多岐にわたります。この記事では、そんな北海道神宮の厄払いにおける服装に関する疑問から、各種マナー、当日の流れまで、失敗や後悔のないよう、あなたが知りたい情報を網羅的に解説します。
この記事のポイント
- 厄払いに適した服装と基本的な持ち物
- 初穂料の金額と失礼のない準備マナー
- 当日の受付から終了までの流れと注意点
- 土日の混雑状況や付き添いに関する疑問
北海道神宮の厄払いで服装に迷わないための基本は?
画像引用:北海道神宮公式サイト
厄払いという儀式は、単に神社へ行けばよいというものではなく、事前の準備を丁寧に行うことで、より一層心穏やかに神様と向き合うことができます。特に、神様への敬意を示す服装選びや、礼儀にかなった初穂料の用意は、ご祈祷を受ける上での大切な心構えと言えるでしょう。
前半では、そうした準備段階での不安や疑問を一つひとつ解消していきます。
厄年とは何かという基本から、具体的な服装のマナー、失礼のない金銭の包み方まで、「これさえ押さえておけば大丈夫」という要点を集めました。当日に慌てることがないよう、まずはここからじっくりと準備を始めましょう。
厄払いに行くときの服装は?

社結び・イメージ
厄払いを受ける際の服装は、「神様にお会いし、お願い事をする」という心構えが基本です。そのため、結婚式で着るような礼服(フォーマルウェア)までは必要ありませんが、神様や神聖な場所に対して失礼のない、敬意のこもった服装を心がけることが何よりも大切なマナーとなります。
具体的には、清潔感のあるスマートカジュアルやビジネスカジュアルをイメージすると良いでしょう。派手さや個性を主張するのではなく、控えめで落ち着いた印象を与えることが重要です。
避けるべき服装とその理由
- 露出の多い服装(タンクトップ、短パン等):神聖な場所での慎みに欠け、失礼にあたります。
- カジュアルすぎる服装(ジャージ、ダメージジーンズ等):作業着や部屋着と見なされるものは、神前への敬意を欠く服装です。
- 派手な色柄、大きなロゴ入りの服:祈祷は厳かな儀式です。華美な服装は場の雰囲気を乱す可能性があります。
- 履物(サンダル、ブーツ等):素足が見える履物は失礼にあたります。また、ブーツは脱ぎ履きに手間取ることがあります。
男女別・季節別の服装例
好ましい服装の例 | 季節ごとのポイント | |
---|---|---|
男性 | スーツ、またはジャケットにスラックスやチノパン。インナーは襟付きのシャツが基本。 | 夏でも襟付きのポロシャツを選ぶなど、ラフになりすぎない工夫を。冬はジャケットの下にセーターやベストを着用するのがおすすめです。 |
女性 | 落ち着いた色味のワンピースやスーツ、アンサンブル。ブラウスにスカートやパンツの組み合わせも良いでしょう。 | 夏場は薄手のカーディガンを一枚持参すると、冷房対策と露出調整ができて便利です。冬は足元が冷えるため、厚手のストッキングやタイツで防寒しましょう。 |
ご祈祷の際は、本殿や祈祷殿で靴を脱ぐ場合があります。そのため、穴のあいていない綺麗な靴下やストッキングを着用していくことも忘れてはならないポイントです。冬場にコートやマフラーなどの防寒具を着用していくのは問題ありませんが、ご祈祷が始まる前には必ず脱いで手に持つか、椅子の背にかけるのが礼儀です。
厄払いの基本的な持ち物リスト
服装以外で、当日の持ち物についてまとめました。必須なものは少ないですが、準備しておくと安心です。
- 初穂料:のし袋または白い封筒に入れて準備します。これが最も大切な持ち物です。
- 大きめの手提げ袋:ご祈祷後にいただくお札やお守りなどの授与品(お下がり)は箱に入っていることが多いため、それらを入れるA4サイズ程度の袋があると非常に便利です。
- ハンカチ・ティッシュ:身だしなみとして持っておきましょう。
- 防寒具(冬場):カイロや手袋など。ただし、前述の通りご祈祷中は外すのがマナーです。
大きな荷物は祈祷殿のスペースが限られているため、なるべくコンパクトにまとめることをおすすめします。
厄払いはいつまでに行うべき?

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厄払いを受ける時期として最も望ましいとされるのは、一年の始まりである元旦から、旧暦の新年とみなされる節分(例年2月3日頃)までの間です。
古くから日本では、節分の翌日である立春を新しい一年の始まりと捉える考え方がありました。そのため、本格的な新年が訪れる前に、前年の災厄や心身の気枯れ(けがれ)を祓い清める、という考え方が今に伝わっているのです。
もちろん、この期間を逃したからといって、厄払いが手遅れになるわけではありません。北海道神宮をはじめ、ほとんどの神社では厄払いのご祈祷を一年を通して受け付けています。
大切なのは、ご自身の気持ちが厄払いに向いた時です。「最近良くないことが続く」「人生の節目で気持ちを新たにしたい」と感じた時が、あなたにとって最適なタイミングと言えるでしょう。
例えば、ご自身の誕生日や結婚記念日、あるいは新年度が始まる4月など、個人的な節目に合わせてご祈祷を受ける方も少なくありません。時期にこだわりすぎて機会を逃すよりも、ご自身の都合や心の準備が整った時に、落ち着いて神様と向き合う時間を設けることが何よりも重要になります。
注意ポイント
元旦から1月中旬にかけての土日祝日は、初詣の参拝者で大変混雑します。厄払いを希望する場合でも、受付や駐車場で長時間待つ可能性があります。もし可能であれば、人出が落ち着く1月下旬以降の平日などを選ぶと、比較的ゆったりとご祈祷を受けられるでしょう。
厄払いの年齢は?

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厄払いを考える上で、まず理解しておくべきなのが厄年の考え方です。
厄年は、古来の慣習に倣い「数え年」で計算します。数え年とは、お母さんのお腹の中にいる期間も命の始まりと捉え、生まれた年を「1歳」と数える方法です。そして、以降は誕生日ではなく、元旦を迎えるごとに一つ歳を重ねていきます。
厄年は単に縁起の悪い年というわけではありません。古くからの知恵として、心身の調子や社会的な役割に大きな変化が訪れやすい、人生の重要な転換期と捉えられてきました。
例えば、男性の42歳(大厄)は仕事での責任が重くなる時期、女性の33歳(大厄)は出産や育児などで心身に大きな負担がかかりやすい時期と重なります。このように、厄年は人生を見つめ直し、慎重に過ごすべき節目とされているのです。
厄年には中心となる本厄のほか、その前年を前厄、翌年を後厄と呼び、この3年間は特に気を付けて過ごすべきだとされています。2025年における男女別の厄年は以下の通りです。
数え年の簡単計算方法
ご自身の数え年がすぐに分からない場合は、「その年の西暦 - 生まれた年の西暦 + 1」で計算できます。例えば、2025年に厄払いを受ける1984年生まれの方の場合、「2025 - 1984 + 1 = 42歳」となり、男性の本厄(大厄)に該当することが分かります。
前厄 | 本厄 | 後厄 | |
---|---|---|---|
男性 (数え年) | 24歳・41歳・60歳 | 25歳・42歳(大厄)・61歳 | 26歳・43歳・62歳 |
女性 (数え年) | 18歳・32歳・36歳・60歳 | 19歳・33歳(大厄)・37歳・61歳 | 20歳・34歳・38歳・62歳 |
北海道神宮の祈祷受付では、生年月日を伝えれば厄年にあたるか確認してもらえますが、ご自身の人生の節目として、事前に把握しておくことをおすすめします。
北海道神宮の厄払いの初穂料はいくら?

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ご祈祷に際して神社にお納めするお金を初穂料(はつほりょう)と呼びます。これは、その昔、秋の収穫物の中で最初に実った稲穂(初穂)を神様にお供えして感謝を伝えた、という風習に由来するものです。つまり、初穂料は神様への感謝の気持ちを表す大切なお供えなのです。
北海道神宮における厄払いの初穂料は、個人の場合5千円からお気持ちでお納めすることになっています。多くの方は5千円か1万円で申し込まれますが、どちらの金額を選んでもご祈祷の丁寧さに違いはありません。金額による主な違いは、ご祈祷後に授与されるお札(木札)の大きさや、お名前を書き入れていただけるかどうかにあります。

初穂料 | 授与される木札の内容 | 特徴・ポイント |
---|---|---|
5千円 | 木札(八寸:約24cm) | 基本のご祈祷です。木札の他に、お守りやお箸などの授与品(お下がり)一式が含まれています。 |
1万円 | 願意と名前を書き入れた木札(一尺:約30cm) | 神職の方が木札に「厄除祈願」といった願意とご自身の名前を書き入れてくださいます。より丁重にお願いしたい方におすすめです。 |
2万円以上 | さらに大きい木札(一尺二寸:約36cm~) | 特別な祈願や、法人・団体でのご祈祷の際に選ばれることが多いです。 |
どちらの初穂料を選んでも、神職の方が心を込めてご祈祷を行ってくださいます。ご自身の状況や予算に合わせて、感謝の気持ちを込めてお納めしましょう。
初穂料を納める厄払いの封筒についてのマナーとは?

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神様への大切なお供えである初穂料は、お金をそのまま裸で渡すのではなく、のし袋に納めてお渡しするのが正式なマナーです。これは、お金を清浄な状態に保ち、神様への敬意を示すための大切な作法となります。事前にしっかりと準備することで、より丁寧な気持ちを伝えることができます。
のし袋の選び方:水引は「紅白の蝶結び」
のし袋は様々な種類がありますが、厄払いのような祈願には、紅白の水引(飾り紐)で、蝶結び(花結び)になっているものを選びましょう。蝶結びは何度でも結び直せることから、安産祈願や七五三など、何度あっても喜ばしいお祝い事や祈願に使われます。
表書きの書き方:濃い墨の筆ペンで丁寧に
のし袋の表面には、毛筆か筆ペンを使い、楷書で丁寧に書き記します。
- 上段(水引の上):「御初穂料」と書くのが最も一般的です。「玉串料」と書いても間違いではありません。
- 下段(水引の下):ご祈祷を受ける方のフルネームを、上段の文字より少し小さめに書きます。
お金の入れ方と中袋の書き方
お金は、できれば新札を用意するのが望ましいですが、難しい場合はシワや汚れのない綺麗なお札を選びましょう。お札を入れる向きは、袋の表側にお札の肖像画が来るように揃えて入れます。これは、お顔を上にすることで敬意を表すという意味合いがあります。
中袋がある場合は、表面に金額を「金 伍阡圓」や「金 壱萬圓」のように旧字体で書くとより丁寧です。裏面にはご自身の住所と氏名を記入しておきましょう。
ポイント
のし袋を準備できなかった場合は、郵便番号欄のない白い無地の封筒で代用可能です。その際も、表書きはのし袋と同様に「御初穂料」と氏名をきちんと書きましょう。受付で渡す際は、財布から直接出すのではなく、カバンから丁寧に取り出す心遣いが大切です。
北海道神宮の厄払いについて服装以外の当日の流れは?

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服装や持ち物など、厄払いの事前準備が整ったら、次に気になるのは当日の具体的な流れや所要時間ではないでしょうか。
北海道神宮では、個人の厄払いであれば予約は不要で、当日に直接受付を済ませるのが基本です。しかし、受付からご祈祷、そして終了までの一連の流れや、おおよその所要時間を事前に把握しておくことで、当日のスケジュールも立てやすくなり、何より落ち着いて儀式に臨むことができます。
後半では、ご祈祷にかかる時間の目安から、多くの方が参拝を希望する土日の混雑状況、そしてスムーズに受付を済ませるためのポイントまで、当日の動きを具体的にシミュレーションできるよう解説します。
また、「家族やパートナーが付き添うことはできるのか」といった、同行者に関するよくある疑問にもお答えします。最後に、北海道神宮でのお祓いによってどのようなご利益が期待できるのかにも触れていきます。当日の流れをしっかり理解し、心穏やかに一年の平穏を祈願しましょう。
ご祈祷にかかる厄払いの時間は?

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北海道神宮での厄払いにかかる全体の時間は、当日の混雑状況に大きく左右されますが、閑散期であれば受付から終了まで30分~45分程度、混雑期であれば1時間~1時間半程度を目安として計画すると良いでしょう。ご祈祷そのものにかかる時間は約20~30分ですが、受付での待ち時間や移動時間が加わります。
当日の流れを具体的にシミュレーションしてみましょう。
当日の流れ(シミュレーション)
- 【ステップ1】祈祷受付(所要時間:5分~30分以上)
神門をくぐり、右手奥にある「祈祷受付」へ向かいます。受付で厄払いを受けたい旨とご自身の生まれ年を伝えると、申込用紙が渡されます。記入台で住所・氏名・生年月日などを丁寧に記入し、準備した初穂料と共に受付に提出します。このステップが、混雑時には最も時間がかかる可能性があります。 - 【ステップ2】控殿(ひかえでん)で待機(所要時間:5分~25分)
受付を済ませると、次のご祈祷の開始時刻が案内されます。時間になるまで、隣接する控殿という待合室で静かに待ちます。控殿には椅子が多数用意されており、給茶機なども利用できます。 - 【ステップ3】祈祷殿へ移動
時間になると、巫女や神職の方からの案内があります。同じ回にご祈祷を受ける方々と一緒に、本殿または祈祷殿へと移動します。 - 【ステップ4】ご祈祷(所要時間:約20分~30分)
厳かな雰囲気の中、儀式が始まります。神職の方が神様にお願い事を伝える「祝詞(のりと)」を読み上げ、巫女が神様をお慰めする「神楽舞(かぐらまい)」を奉納します。ご祈祷の中では、申込者一人ひとりの住所と名前が丁寧に読み上げられ、平穏無事が祈願されます。 - 【ステップ5】授与品(お下がり)の拝受
ご祈祷が終わると、出口でお札やお守り、神饌(神様へのお供物)などが入った「お下がり」を授与され、全て終了となります。
このように、各ステップを経て儀式は進みます。特に混雑時は受付の待ち時間が長くなることを想定し、心と時間に余裕を持って臨むことが大切です。
厄払いで土日に参拝する際の注意点は?

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多くの方がお休みである土日や祝日に厄払いを希望されるのは当然のことです。北海道神宮でももちろんご祈祷は受け付けていますが、平日とは比較にならないほどの混雑を覚悟し、周到な計画を立てることが重要になります。
特に混雑がピークに達するのは、やはり1月の初詣シーズンと重なる土日祝日です。
この時期は、厄払いだけでなく様々なお願い事をする参拝者で境内が大変賑わいます。駐車場は早朝から満車となり、入場待ちの長い列ができることも日常的です。また、祈祷受付も同様に長蛇の列となり、申し込みだけで1時間以上かかるケースも考えられます。
その他、七五三シーズンである10月・11月の土日や、ゴールデンウィークなどの大型連休、暦の上で吉日とされる「大安」の土日も、家族連れなどで混み合う傾向にあります。
混雑を回避するための具体的な対策
もし土日に参拝するのであれば、以下の対策を検討してみてください。
- 公共交通機関を積極的に利用する:最も確実な対策です。地下鉄東西線「円山公園」駅から円山公園の美しい景色を楽しみながら歩けば、駐車場の心配もなく、清々しい気持ちで参拝できます。
- 時間帯をずらす:車で向かう場合は、受付が始まる午前9時よりも前に到着する「朝一番」を狙うか、逆に参拝者が減り始める閉門1時間~1時間半前の「午後遅め」の時間帯を狙うと、比較的スムーズに駐車・受付ができる可能性があります。
- 時期をずらす:可能であれば、最も混雑する1月を避け、少し落ち着いた2月の平日などに時期をずらすのが最善の策です。落ち着いた環境で、より深く神様と向き合うことができるでしょう。
厄払いの付き添いに関する疑問について

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厄払いという人生の節目に、ご家族やパートナーといった大切な方に付き添ってもらいたい、と考えるのは自然なことです。北海道神宮では、ご祈祷を受けるご本人だけでなく、付き添いの方も一緒に祈祷殿の中に入り、儀式に参列することが認められています。
祈祷殿には椅子が用意されていますので、ご本人のすぐそばで、その方の無事を共に祈ることができます。これは、ご本人にとって大きな精神的な支えとなるでしょう。
また、厄災は個人のみならず、その家族にも影響を及ぼすことがあるという考え方から、家族全員で平穏を祈願するという意味でも、付き添いでの参列は非常に意義深いものです。

付き添いの際の心構えとマナー
付き添いで参列する場合も、祈祷を受けるご本人と同様に、神様への敬意を忘れてはなりません。服装は、前述の通り控えめで清潔感のあるものを心がけましょう。また、儀式の最中は私語を慎み、携帯電話の電源をオフにするなど、他の参列者の迷惑にならないよう、厳粛な場の雰囲気を大切にする振る舞いが求められます。
特に小さなお子様連れの場合は、控殿に授乳室も用意されていますので事前に場所を確認しておくと安心です。もしもお子様がぐずってしまった際には、一度席を外してあやすなど、周囲への配慮ができるとより丁寧でしょう。
期待される北海道神宮のお祓い効果は?

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厄払いを受けることで期待される「効果」とは、単に超自然的な力で災いが消えるといったことだけではありません。それは、神様のご神威と、ご自身の前向きな気持ちが合わさることで得られる、複合的な心の安寧と言えるでしょう。
北海道神宮には、北海道の国造りを担った開拓三神と明治天皇が祀られています。中でもご祭神の一柱である大那牟遅神(おおなむちのかみ)は、大国主命(おおくにぬしのみこと)として知られ、国を築く上でのあらゆる障害を取り除いたという神話から、人生を歩む上での様々な災厄を取り除く厄除けの神様として篤い信仰を集めています。
ご祈祷を通じて得られる効果は、主に以下の3つに整理できます。
- 災厄除け(厄祓い):神職が奏上する祝詞を通じて、神様に皆様の厄年を無事に過ごせるようお願いし、ご加護をいただくことで、降りかかる災いを未然に防いだり、大事に至らないようにと祈ります。
- 心身の浄化(清祓い):私たちは日々の生活の中で、知らず知らずのうちに心身の活力が失われた「気枯れ(けがれ)」の状態になっています。巫女の清らかな舞や鈴の音によって、この気枯れを祓い清め、心身をリフレッシュさせます。
- 決意の表明(祈願):神様の前で手を合わせ一年の平穏を祈るという行為は、同時に「この一年を慎み深く、周囲への感謝を忘れずに健やかに過ごします」という、ご自身の前向きな決意を固める機会にもなります。
ご祈祷後に授与されるお札は、神様の御霊(みたま)が宿る大切なものです。神棚がない場合は、ご自身の目線よりも高く、家族が集まるリビングなどの明るく清浄な場所にお祀りしましょう。
方角は、太陽の光が多く差し込む南向きか東向きが吉とされています。そして、厄年が無事に明けた際には、一年間お守りいただいたことへの感謝を伝える「御礼参り」に訪れるのが丁寧な作法です。
北海道神宮の厄払いの服装についてのまとめ
この記事のまとめ
- 厄払いの時期:元旦から節分までが一般的だが一年中可能
- 対象年齢の確認:厄年は必ず「数え年」で確認する
- 服装の基本:フォーマルである必要はないが清潔感と敬意が最も重要
- 男性の服装例:ジャケットとスラックスなどビジネスカジュアルがおすすめ
- 女性の服装例:落ち着いた色のワンピースやスーツ、アンサンブルが安心
- 避けるべき服装:ジーンズやジャージ、サンダル、露出の多い服はNG
- 冬場の服装:ご祈祷中はコートや帽子、マフラーを脱ぐのがマナー
- 初穂料の目安:5千円からで、1万円以上だと木札に名前が入る
- 初穂料の準備:紅白・蝶結びののし袋に入れ「御初穂料」と書くのが丁寧
- 必須の持ち物:初穂料とのし袋は必ず準備
- あると便利な持ち物:授与品を入れる大きめの手提げ袋
- 予約について:個人の厄払いに予約は不要で当日受付
- 所要時間:受付から終了まで全体で30分から1時間程度が目安
- 土日の注意点:特に1月は大変混雑するため時間に余裕を持つことが必須
- 付き添いについて:家族やパートナーも祈祷殿に同席可能で厄が移る心配はない
- お札の祀り方:授与されたお札は目線より高く清浄な場所にお祀りする
北海道神宮での厄払いを成功させる鍵は、服装選びをはじめとする丁寧な事前準備と、当日の流れをあらかじめ把握しておくことにあります。
服装については、スーツのように堅苦しいものである必要はありませんが、神様への敬意を示す清潔感のある落ち着いた装いを心がけることが大切です。男性であればジャケット、女性はワンピースといった、少し改まったお出かけ着を基準に考えると良いでしょう。また、初穂料は五千円からが目安となっており、紅白で蝶結びののし袋に「御初穂料」と記して準備すると、より丁寧な気持ちが伝わります。
ご祈祷を受ける時期は、一般的に元旦から節分までが理想とされていますが、大変な混雑が予想されます。そのため、ご自身の都合に合わせて、少し落ち着いた時期に訪れるのも賢明な判断です。
当日は予約不要で参拝できますが、特に週末は受付などで時間がかかることも想定し、時間に余裕を持った計画を立ててください。付き添いの方も一緒にご祈祷を受けられますので、ご家族で参列するのも良い記念になるでしょう。
このように、一つひとつの準備と心構えが、心穏やかなご祈祷に繋がります。この記事でご紹介したポイントが、皆様の厄払いの一助となり、清々しい気持ちで厄年の一年を健やかに過ごされることを心より願っています。
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