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下鴨神社のお守りの種類一覧!ご利益・値段・授与場所まで解説

下鴨神社のお守りの種類一覧!ご利益・値段・授与場所まで解説

こんにちは。社結び、運営者の友護です。

京都を代表する世界遺産、下鴨神社。太古の森「糺の森」に抱かれた神聖な場所ですよね。そんな下鴨神社に参拝するなら、ぜひ受けたいのがお守りです。ただ、下鴨神社のお守りの種類について調べてみると、あまりに多様で驚くかもしれません。

それもそのはず、下鴨神社は総合的な本宮だけでなく、縁結び専門の「相生社」や、美容の神様「河合神社」も境内にあり、それぞれ独自のお守りがあるんです。特に、世界に一つだけと言われる媛守や、それと対になる彦守はとても人気がありますよね。

ほかにもレースのお守りや、どんなご利益があるのか、値段はいくらなのか、気になるところです。

また、いざ参拝しても「お守り授与所の場所がわからない」「授与時間は何時まで?」と迷うことも。参拝後の古いお守りの返納場所や、郵送での対応は可能なのかも知っておきたいポイントかなと思います。

この記事では、下鴨神社のお守りの種類やご利益、値段、そして授与に関する実用的な情報を、まるっと分かりやすく解説していきますね。

この記事のポイント

  • 下鴨神社のお守りの種類とご利益(媛守・彦守など)
  • 縁結び(相生社)と美容(河合神社)の専門お守り
  • お守りの値段(初穂料)の目安
  • 授与所の場所、時間、古いお守りの返納方法

下鴨神社のお守りの種類とご利益は?

下鴨神社のお守りの種類とご利益は?

社結び・イメージ

下鴨神社(賀茂御祖神社)のお守りは、その種類の豊富さが魅力です。

なぜなら、下鴨神社は総合的なご利益を授かる本宮だけでなく、縁結びに特化した相生社、美麗祈願に特化した河合神社という専門性の高い境内社(摂社)があり、それぞれで独自のお守りや授与品が用意されているからです 。

特に人気が高いのが、本宮で受けられるお守りです。女性のあらゆる願いを叶えるとされる「媛守(ひめまもり)」は、ちりめん生地で作られた世界に一つだけの一点物 。男性守護の「彦守(ひこまもり)」はデニム生地が特徴で、ペアで求める人も多いです 。

前半では、これらのお守りをはじめ、縁結びの聖地・相生社限定の「葵紐」 、美容の神様・河合神社で有名な「鏡絵馬」 や「美志守」 、さらに本宮周辺で受けられる「水守」 や「開運招福御守(レース)」 など、下鴨神社で受けられる主要なお守りの種類と、それぞれのご利益について詳しく解説していきます。

随一の人気を誇る媛守とは?

下鴨神社のお守りと言えば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのが、この媛守(ひめまもり)かもしれません。知名度、人気ともに、下鴨神社を代表するお守りの一つと言って間違いないでしょう。

その最大の人気の理由は、なんといってもそのデザインの独自性にあります。媛守は美しいちりめん生地で作られているのですが、驚くべきことに、「同じデザインは一つとしてない」世界に一つだけのお守りなんです 。

授与所には、赤、ピンク、青、黄色、紫など、本当に色とりどりの柄の媛守がずらりと並んでいて、圧巻の光景です。古典的な和柄からモダンな模様まで、その組み合わせは無限とも思えるほど。参拝者はその膨大な数の中から、「これだ!」と思う、心に響く自分だけの一つを選び出します。

この「選ぶ」という行為そのものが、すでに神様とのご縁を結ぶ神聖な儀式のようであり、現代の「自分らしさ」や「個」を大切にする感性とも深く響き合います。だからこそ、これほどまでに多くの人の心を掴み、人気を博しているのだと思います。

ご利益は女性守護 。

下鴨神社のご祭神の一柱である玉依媛命(たまよりひめのみこと) は、まさに女性の神様であり、安産や子育ての神徳でも知られています。そのご神徳を宿した媛守は、縁結び、安産、子育て、健康、開運など、女性の人生におけるあらゆる願い事を幅広く守り、導いてくださるとされています 。

初穂料(値段)は1,500円です 。

他のお守り(800円~1,000円のものが多い) と比べると少し高価に感じるかもしれませんが、これは一つ一つが異なる工芸品のような美しさ、そして「一点物」という特別な希少性に対する対価と考えれば、十分に納得できるのではないでしょうか。

自分自身のためのお守りとしてはもちろん、大切な友人や家族(例えば、娘さんやお母様)への「あなただけを想って、これを選びました」というメッセージを込めた、心のこもった贈り物としても、これ以上にないほど最適なお守りだと思います。

あまりの人気に、選ぶのにじっくりと時間がかかってしまうこともあります。特に混雑時は授与所も賑わいますので、参拝の際は少し時間に余裕を持っておくと、落ち着いて自分だけのご縁あるお守りを選べるかなと思いますよ。

媛守と対になる彦守とは?

下鴨神社の媛守と対になる彦守とは?

社結び・イメージ

あれだけ華やかで有名な媛守と、まさに対をなすお守りとして授与されているのが、彦守(ひこまもり)です。

こちらはその名の通り、ご利益は「男性守護」 。男性の日々の暮らしや仕事、挑戦など、あらゆる場面での安全と活躍を守ってくださるお守りですね。

彦守の最大にして最もユニークな特徴は、その素材にあります。媛守が日本の伝統的な「ちりめん」 で作られているのに対し、彦守はなんと、現代的でタフな「デニム生地」 で作られているんです。

これ、本当にすごい発想だと思いませんか?

伝統ある神社のお守りというと、やはり錦やちりめんといった和の素材をイメージしがちですよね。そこにあえて、現代の日常着であり、作業着でもあるタフなデニムという素材を採用するセンス。私は、この伝統と現代の融合に、下鴨神社の懐の深さと、時代に寄り添う姿勢を強く感じてしまいます。

もちろん、デザインもただ奇抜なわけではなく、デニムのカジュアルな雰囲気がありつつも、非常にシンプルかつスタイリッシュ。男性が普段から財布やバッグ、キーケースなどに付けてもまったく違和感のない、格好良いデザインに仕上がっています。

「伝統と革新」「和と洋」「ちりめんとデニム」。この美しいコントラストから、やはり媛守と彦守は、ペアで受けていかれる方がとても多いようです。ご夫婦やカップルで、お互いの守護を願って持ち合うのは、本当に素敵ですよね。女性は媛守で自分だけの柄を選び、男性は彦守でタフなデニムを持つ。お互いへの良い贈り物になると思います。

メモ:彦守の初穂料(値段)について

なお、この「彦守」の初穂料(値段)についてですが、私が調べた限り、下鴨神社の公式サイトのお守り一覧などでは明確な記載が見当たりませんでした 。

一方で、フリマサイトなどでは媛守と彦守のペアが、正規の初穂料(媛守は1,500円 です)とは異なる価格で取引されている例も見かけます 。

フリマサイトでの価格は、神社が定める正規の初穂料ではありません。また、お守りは本来、神様からご分霊をいただき、ご加護を願う大切なものですから、転売での購入は避けるべきだと私は強く思います。

ペアで授与されたい場合は、ご自身の目でデザインを確認する意味でも、必ず現地の授与所で直接確認してくださいね。

縁結び特化の相生社のお守り

下鴨神社が京都でも有数の縁結びのパワースポットとして絶大な人気を誇る理由、その中心となっているのが、境内にある摂社「相生社(あいおいしゃ)」の存在です。

本宮が総合的なご利益を授かる場所であるのに対し、この相生社はまさに縁結びに特化した専門のお社 。お社の隣には、2本の木が途中から1本に結ばれている不思議なご神木「連理の賢木(れんりのさかき)」があり、古くから縁結びの象徴として信仰を集めています。

そして、この相生社のすぐそばには、専用の「えんむすび授与所」が設けられており 、ここでしか受けられない特別な縁結びの授与品があります。

相生社限定①:葵紐(あおいひも)

画像引用:下鴨神社公式サイト

相生社の授与品の中で、最も人気があり象徴的なのがこの「葵紐(あおいひも)」です。

これは、下鴨神社の御神紋である「双葉葵」を模した、美しい紐状のお守り 。最大の特徴は、一般的なお守り袋とは異なり、手首やバッグの持ち手などに直接結んで持ち歩ける「ウェアラブル(着用可能)なお守り」である点です 。

神様のご加護を常に身近に感じられる安心感と、そのデザインの可愛らしさから、SNSでも「可愛すぎる縁結びお守り」としてたびたび話題になっています 。様々なご縁結びのご利益があるとされており 、良縁を願う多くの方がこの葵紐を求めて相生社を訪れます。色合いも様々あるようなので、自分好みのものを選べるのも嬉しいポイントですね。

相生社限定②:縁結び絵馬

相生社に願いを込めて奉納するための、縁結び専用の絵馬も用意されています 。強く結びたいご縁がある方は、こちらに願い事を書いて奉納するのも良いでしょう。

メモ:本宮の縁結びお守りとの違い

もちろん、下鴨神社の本宮授与所にも縁結びのお守りはあります。

  • むすびまもり:カード型のお守りで、結びたいご縁に因んだもの(写真や名刺など)を中に入れることで、縁を強く結ぶとされています 。初穂料は800円です 。
  • 良縁・縁結び守:淡い色の可愛らしいデザインが特徴のお守りです 。初穂料は800円です 。

本宮のお守りがお守り袋としてのご利益をいただくのに対し、相生社の葵紐は身につけるという形でのご利益をいただくものです。より専門的に縁結びを祈願したい方、あるいは常に身につけられるお守りが欲しい方は、ぜひ相生社まで足を運んで「葵紐」を受けてみてくださいね。

美容の神様「河合神社」のお守り

美容の神様「河合神社」のお守り

社結び・イメージ

下鴨神社の境内、太古の森「糺の森」の南側に鎮座し、本宮と同じくらい、あるいはそれ以上に(?)特に女性から絶大な信仰を集めているのが、摂社の「河合神社(かわいじんじゃ)」です。

ご祭神は、本宮の主祭神の一柱でもある玉依姫命(たまよりひめのみこと) 。玉依姫命は、古くから女性の守護神、安産・育児の神様として知られていますが、ここ河合神社では特に美の神様としての側面が際立っており、「日本第一美麗神」としての信仰を集めています 。

河合神社の最大の特徴は、単にお守りを授与するだけでなく、「美」をテーマにした一連の「体験型(儀礼型)の祈願」が用意されている点です。美しくなりたい、という願いに多角的にアプローチできる、まさに美の聖地と言える場所ですね。

① 儀礼に参加する:鏡絵馬(かがみえま)

河合神社を象徴する、最も有名でユニークな授与品がこの「鏡絵馬」です。

これは、手鏡の形をした絵馬で、あらかじめ人の顔(目鼻口)が薄く描かれています。参拝者はこの絵馬を受けたら、授与所の隣にある「御化粧室」というお部屋で、なんと普段自分が使っている愛用の化粧品(メイク道具)を使って、この絵馬にメイクを施していくのです

「こんな顔になりたいな」「もっと笑顔が素敵な女性になれますように」と、理想の自分を思い描きながら、一つ一つ丁寧にメイクを完成させていきます。この「神聖な儀礼」と「メイク」という日常の習慣が直結する体験は、他ではなかなかできません。

メイクを終えたら、裏面に自分の願い事を書き、ご本殿前の鏡絵馬奉納所に奉納します。ずらりと並んだ、一体一体すべて表情の違う鏡絵馬は圧巻です。この一連の体験が、SNSなどでも「インスタ映えする」「楽しい」と大きな話題を呼んでいます 。

ご利益は、外見的な美しさだけでなく、内面も磨き美しくなることを願う「美麗祈願」 。初穂料は800円です 。

② お守りを持ち帰る:美志守・御鏡守

もちろん、持ち帰るためのお守りも用意されています。

  • 美志守(うつくしまもり):「美を志す」という名前の通り、「見た目の美しさよりも内面の美しさが大事」というコンセプトの、コンパクトなお守りです 。財布やポーチに入れて、言葉遣いや所作、心のあり方といった内面から美しくあろうと常に意識するためのご加護をいただけます。初穂料は500円です 。
  • 御鏡守(みかがみまもり):こちらは、自宅などで毎日使う鏡に直接貼るタイプのお守り 。毎朝、鏡に向かうたびに、美の神様のご加護を意識し、自分磨きへの誓いを新たにできそうですね。

③ 身体に取り入れる・神託をうかがう

さらに、河合神社ではこんなユニークな授与品もあります。

メモ:美の体験を深める授与品

  • 美人水:境内で採れた「かりん」などを使った、さっぱりとした風味の飲み物(ジュース)です 。身体の内側から美をサポートするという、まさに「飲む美容液」のようなご利益が期待できそうですね。
  • 鏡みくじ:一見すると普通のおみくじですが、空や光にかざすとキラキラと輝きながら、美の神様からの特別なお言葉が浮かび上がる、新感覚のおみくじです 。初穂料は500円 。どんなメッセージがいただけるか楽しみですね。

このように、①儀礼への参加(鏡絵馬)、②身体的摂取(美人水)、③神託(鏡みくじ)、④日常への持ち帰り(美志守・御鏡守)と、あらゆる角度から「美しくなりたい」という女性の願いに応えてくれるのが、河合神社のすごいところ。まさに「美のテーマパーク」のようですよね。下鴨神社を訪れた際は、ぜひ河合神社まで足を延してみてください。

レースや水守など本宮のお守り

レースや水守など本宮のお守り

画像引用:下鴨神社公式サイト

ここまで紹介してきた「媛守」「彦守」、そして「相生社」や「河合神社」のお守りが、特定の願いや対象にフォーカスしたお守りだとすると、下鴨神社の本宮(および周辺の授与所)では、さらに多様で、神社の聖地性やご祭神の神徳に深く根ざした、ユニークなお守りが数多く授与されています。いくつかピックアップして、その魅力をご紹介しますね。

レース御守

最近、SNSなどでも「美しすぎるお守り」として特に人気を集めているのが、この「レース御守」です。

その名の通り、繊細なレース生地でできており、中の御神紋(双葉葵)が優雅に透けて見えるデザイン。公式サイトによれば、この「透き通るような姿」には、神様の御力をより強く受けられるようにという願いが込められているそうです 。西洋のレースという素材と、日本の神社の伝統的なご利益である開運招福 が融合した、まさに現代の感性に響くお守りだなと思います。

その繊細な美しさは、持っているだけでも心が清められ、気分が上がりますよね。初穂料は1,000円 。開運を願う方にはもちろん、美しいものが好きな方への贈り物としても、とても喜ばれるのではないでしょうか。

水守(みずまもり)

下鴨神社の境内の奥、御本宮の近くには「御手洗池(みたらし池)」という聖地があります。ここは、土用の丑の日に「足つけ神事(みたらし祭)」が行われることでも有名で、古くから厄除けや無病息災の信仰と深く結びついてきた場所です。

この水守(みずまもり)は、その神聖な御手洗池の水泡を模したデザインのお守り 。透明な球体の中に、清らかな水(実際には液体ではありませんが)が閉じ込められているようで、見た目にも涼やかです。

ご利益は、もちろんその背景にある信仰の通り、除難・病難除け(厄除け、健康) 。災厄を清らかな水で祓い、健康な日々を守ってくださるというご利益が期待できますね。このお守りは、御手洗池そばの授与所で受けることができるようです 。

その他、多様なご利益のお守り

下鴨神社のご祭神の神徳は本当に幅広く、それを反映して、本宮の授与所ではさらに専門的なご利益のお守りも用意されています。

メモ:本宮で受けられるその他のお守り

  • 四季の守(しきのもり): 世界遺産「糺の森」の季節ごとの風物を模した、健康長寿のお守り 。季節ごとにデザインが変わる楽しみがあり、過去には夜空をイメージした「星」をモチーフにした限定版なども授与されていたようです 。コレクションする方もいるかもしれませんね。
  • 安産守: ご祭神・玉依媛命のご神徳(安産・子育て)をいただく専門のお守り。デザインは、命のつながりを象徴する「母体とへその緒」を模しているそうです 。
  • 鳥羽守(とばまもり): これは「導きの御守」 です。下鴨神社のご祭神・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)は、日本神話において神武天皇を導いた「八咫烏(やたがらす)」に化身したとされています 。その八咫烏の翼を模したこのお守りは、交通安全や旅行安全はもちろん、就職、転職、進学など、人生の岐路に立って進むべき道に迷った時にも、正しい方へ導いてくださるご利益がいただけそうです。
  • 芸能・技能系(鴨の音守・いつき守):「鴨の音守」は、人の出す「楽器の音や声、歌」が美しく健やかであるように祈願したお守り 。「いつき守」は、かつて賀茂の社に仕えた斎王の姿をイメージし、「芸能・創作活動の上達」を願うお守り(雑太社授与所限定) 。専門分野での活躍を目指す方にも心強いですね。
  • ラグビーお守り: 下鴨神社は、境内の「雑太社(さわたしゃ)」が「第一蹴の地」としてラグビーと縁が深いことから、ラグビー選手たちの「健闘と安全」を祈願する専門のお守りまであります 。

(もちろん、これらは授与されているお守りの一部です )

このように、本宮のお守りは、神社の歴史やご祭神の神話、境内の聖地と深く結びついた、専門的でご利益の深いものが揃っています。ご自身の願い事に合わせて、じっくり選んでみてください。

下鴨神社のお守りの種類と授与情報

下鴨神社のお守りの種類と授与情報

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下鴨神社で目当てのお守りを確実に受けるためには、種類やご利益だけでなく、実用的な情報を知っておくことが非常に重要です。

後半では、下鴨神社のお守りに関する様々な授与情報を網羅的に解説します。媛守や鏡絵馬など、具体的なお守りの値段(初穂料)はいくらなのか、一覧で紹介します。

また、下鴨神社のお守り授与所は一箇所ではなく、本宮周辺、相生社、河合神社の主に3カ所に分かれています 。それぞれどこで何が受けられるのか、場所を詳しく解説します。さらに注意が必要なのが授与時間です。境内の参拝時間と、お守りを受けられる時間は異なります 。

公式サイトでも情報が分かれている閉所時間(午後4時30分と午後5時)についても触れ、確実に授与されるための推奨時間をお伝えします 。そのほか、参拝後に気になる古いお守りを返す場所(古神札納所) や、郵送での購入・返納の可否についても詳しく解説します。

お守りの値段(初穂料)一覧

下鴨神社で授与されている主なお守りや授与品の値段(初穂料)を、私が把握している範囲で一覧にしてみました。すべてのお守りを網羅しているわけではありませんが、主要なものの目安として参考にしてくださいね。

種類・名称 主なご利益 初穂料(税込) 主な授与場所
媛守(ひめまもり) 女性の守護、縁結び、安産など 1,500円 本宮 授与所
開運招福御守(レース) 開運招福、心願成就 1,000円 本宮 授与所
むすびまもり 縁結び(良縁祈願) 800円 本宮 授与所
良縁・縁結び守 縁結び(良縁祈願) 800円 本宮 授与所
鏡絵馬(かがみえま) 美麗祈願(外見・内面) 800円 河合神社 授与所
美志守(びしまもり) 美麗祈願(内面の美しさ) 500円 河合神社 授与所
彦守(ひこまもり) 男性の守護 (公式情報なし) 本宮 授与所
葵紐(あおいひも) 縁結び (データなし) 相生社 授与所
水守(みずまもり) 除難・病難除け (データなし) 御手洗池そばの授与所

メモ

上記は授与品の一部です。この他にも多様なお守りがあります。また、初穂料やデザインは変更される可能性もありますので、正確な情報は必ず現地でご確認ください。

授与所の場所は3カ所ある?

下鴨神社の授与所の場所は3カ所ある?

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下鴨神社は境内がとても広いのですが、お守りの授与所は一箇所にまとまっているわけではなく、大きく分けて3カ所に点在しています。求めるお守りによって行くべき場所が異なるので、これは絶対に押さえておきたいポイントです。

1. 本宮周辺の授与所(御手洗池そばなど)

本宮の近く、御手洗池(みたらしいけ)のそばなどにある授与所です 。こちらが最も総合的な授与所で、媛守彦守、レース守、水守、安産守など、この記事で紹介した本宮のお守りの多くはこちらで授与されています。

2. 相生社(あいおいしゃ)の授与所

縁結び専門のお社「相生社」のすぐそばにある、「えんむすび授与所」です 。縁結び特化の葵紐や縁結び絵馬は、こちらでしか受けられません 。

3. 河合神社(かわいじんじゃ)の授与所

糺の森の中、本宮より手前(南側)にある美麗祈願の「河合神社」の専用授与所です 。鏡絵馬や美志守、御鏡守などは、こちらで受けることになります 。

例えば、「媛守と、鏡絵馬が欲しい!」という場合は、本宮周辺の授与所と、河合神社の授与所の、2カ所の授与所を回る必要があるということですね。境内は広いので、時間に余裕を持って参拝計画を立てるのがおすすめです。

授与時間は何時から何時まで?

参拝できる時間と、お守りを受けられる授与所の時間は異なるので、ここはとても重要な注意点です。

  • 参拝時間(境内入場): 午前6時 〜 午後5時(17:00)
  • お守り授与所の時間: 午前9時 〜

朝早く、清々しい空気の中で参拝するのはとても気持ちが良いですが、お守りを受けたい場合は、授与所が開く午前9時以降に行く必要があります。

そして、最も注意が必要なのが閉所時間です。これについては、複数の情報が混在しています。

注意ポイント:授与所の閉所時間について

下鴨神社の公式サイト内でも、Q&Aページでは「(授与所は)午後5時(17:00)まで」と案内されていますが 、お守り一覧ページや河合神社の案内では「午後4時30分(16:30)まで」と記載されています 。また、他の観光情報サイトでも17時まで と書かれていることもあり、情報が統一されていません。

16:30を過ぎて訪問し、目的のお守りを受けられない……という悲しい事態を避けるため、確実に授与されたい場合は、遅くとも午後4時30分(16:30)までに授与所を訪問することを、私は強く推奨します。

古いお守りの返納場所について

古いお守りの返納場所について

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お守りのご利益は一般的に1年とされることが多いので、古いお守りは授与された神社に感謝を込めて返納するのが日本の美しい作法ですよね。

下鴨神社では、「古神札納所(こしんさつおさめしょ)」という、古いお札やお守りを納める場所がちゃんと設けられています 。

場所は、下鴨神社の西参道を入ってすぐのところにあります 。参拝を終え、西参道から帰る際に立ち寄るとスムーズかもしれませんね。

メモ:お守り返納の作法

ちなみに、これは一般的な作法ですが、お守りは「授与された神社」に返納するのが望ましいとされています。原則として、他の神社やお寺のお守りを、下鴨神社の古神札納所に返納することは避けた方が良いかなと思います 。一年間お守りいただいた感謝を込めて、丁寧に納めたいですね。

郵送での購入や返納は可能?

「遠方でなかなか参拝に行けない」「古いお守りを返しに行きたいけれど……」という場合、郵送での対応が気になる方もいるかもしれません。

郵送での「返納」

古いお札やお守りの「郵送での返納」については、可能であることが示唆されています 。もし郵送での返納を検討される場合は、失礼のないよう、念のため事前に下鴨神社へ電話などでお問い合わせて、正しい方法(送付先、御礼=お賽銭の同封方法など)を確認するのが確実だと思います。

郵送での「購入」

一方、お守りを「郵送で購入したい」というニーズについてですが、私が調べた限り、下鴨神社(賀茂御祖神社)が、積極的にお守りの郵送購入に対応しているという公式な案内は見当たりませんでした。(印鑑供養に関する配送案内 はありますが、これはお守りの授与とは異なります。)

注意ポイント:「上賀茂神社」との混同

ここで注意が必要なのが、「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」との混同です。

同じく京都にある「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」の公式サイトには、郵送祈祷や授与品の案内が見られます 。ですが、下鴨神社と上賀茂神社は別の神社です(両社をあわせて「賀茂社」と総称しますが、組織としては別です)。

お守りの郵送購入を検討する際は、両社を混同しないよう十分注意してくださいね。基本的には、お守りは神様へのご挨拶である参拝とセットのものですから、やはり直接足を運んで、神社の空気を感じた上で受けるのが一番かと思います。

下鴨神社のお守りの種類と選び方まとめ

ここまで、下鴨神社のお守りの種類について、ご利益や場所、値段といった実用情報まで詳しく見てきました。本当にたくさんの種類があって、選ぶのに迷ってしまうのも無理はないですよね。

下鴨神社でのお守りの選び方として、まず王道なのはご利益で選ぶことかなと思います。

  • 強いご縁を結びたいなら相生社の葵紐
  • 美しくなりたい、内面も磨きたいなら河合神社の鏡絵馬や美志守
  • 女性としての幸せ全般を願うなら本宮の媛守
  • 健康や厄除けを願うなら水守

といった形ですね。ご自身の今の願い事に、最も近いお守りを選ぶのが良いと思います。

でも、私が思う下鴨神社ならではの楽しみ方は、デザインや直感で選ぶことです。世界に一つだけの媛守を選ぶあの時間、透き通るレース守の美しさに心惹かれる瞬間、手首に結ぶ葵紐の可愛らしさに気分が上がる感覚……。そういった、自分が「これだ!」「これを持ちたい!」と直感で感じるお守りこそが、今あなたにとって一番のご縁があるお守りなのかもしれません。

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