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天空の鳥居は『君の名は。』のモデル?アクセスと真相を解説

天空の鳥居は『君の名は。』のモデル?アクセスと真相を解説

「天空の鳥居」と検索したあなたは、息をのむような絶景の写真を目にし、大ヒット映画との関連に心を躍らせているのかもしれません。

天空の鳥居と『君の名は。』の間にどのような繋がりがあるのか、そして、そもそも『君の名は。』の鳥居のモデルはどこなのだろうという純粋な疑問が湧いてきたことでしょう。

また、実際に訪れることを考えた際、高屋神社のご利益は何か、映画『君の名は。』のどのシーンを彷彿とさせるのか、具体的なイメージを膨らませたいはずです。しかし、感動的な旅を実現するためには、現実的な情報収集が欠かせません。

車での行き方や駐車場、現地の通行止めのルール、さらには山頂までの所要時間といったアクセスに関する詳細を事前に把握しておかなければ、せっかくの訪問が失敗や後悔に繋がる可能性もあります。

この記事では、あなたの全ての疑問に答え、安心して訪問計画を立てられるよう、必要な情報を網羅的かつ分かりやすく解説していきます。

この記事のポイント

  • 「天空の鳥居」と映画『君の名は。』の正確な関係性
  • 天空の鳥居がある「高屋神社」の由緒やご利益
  • 週末の通行止めなど、訪問前に知るべき重要なアクセスルール
  • シャトルバスや車、徒歩など手段別の具体的な行き方と所要時間

天空の鳥居と『君の名は。』の気になる関係とは?

天空の鳥居と『君の名は。』の気になる関係とは?

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香川県観音寺市、標高404mの稲積山の頂上に佇む高屋神社。

その本宮にある鳥居は、市街と雄大な瀬戸内海を一望できることから「天空の鳥居」と呼ばれ、多くの人々を魅了しています。この絶景が、大ヒットアニメ映画『君の名は。』のワンシーンを彷彿とさせると話題ですが、公式にモデル地として発表されているわけではありません。

映画の主な舞台として公認されているのは岐阜県の飛騨地方であり、宮水神社のモデルは「飛騨山王宮 日枝神社」などが有力視されています。ではなぜ、これほどまでに関連が語られるのでしょうか。

その理由は、山頂から空へと抜ける鳥居の構図が、作中で描かれた宮水神社のイメージや、黄昏時の「かたわれどき」のシーンの美しさと重なるためです。映画ファンがその世界観を追体験できる場所として人気に火が付き、2018年には「四国八十八景」にも選出されるなど、今や香川を代表する景勝地の一つとなりました。

前半では、その関係性の真相と、天空の鳥居が持つ本来の魅力について詳しく解説していきます。

『君の名は。』の鳥居のモデルはどこ?

『君の名は。』の天空の鳥居のモデルはどこ?

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まず、多くの人が抱く最大の疑問点について、明確にお伝えする必要があります。

香川県観音寺市にある高屋神社、通称「天空の鳥居」は、大ヒット映画『君の名は。』の公式なモデル地として認定された場所ではありません。映画の製作会社や新海誠監督から、この場所を参考にしたといった公式なアナウンスは一切行われていないのが事実です。

では、なぜ「非公式」であると言い切れるのでしょうか。

映画の舞台設定の背景をたどると、その理由はより明確になります。作中に登場する架空の町「糸守町」の風景や文化は、主に岐阜県の飛騨地方がモチーフとなっており、これは制作者側も言及しているところです。実際にファンによる聖地巡礼の中心地も飛騨地方であり、物語の核心に触れる場所がそこに集中しています。

このため、宮水神社のモデルとして有力視されているのは、岐阜県高山市の飛騨山王宮 日枝神社です。映画で描かれた、長く続く石段やその両脇に立ち並ぶ灯籠の雰囲気は、日枝神社の参道と非常によく似ています。また、岐阜県飛騨市にある気多若宮神社も、鳥居の佇まいや周囲の自然環境が作中のイメージと重なるとして、候補の一つに挙げられています。

一方で、公式ではないにもかかわらず、高屋神社がこれほどまでに『君の名は。』と強く結びつけられるようになった背景には、いくつかの要因が考えられます。

一つは、SNSの普及と写真の持つ力です。天空の鳥居から見下ろす絶景は、まさに写真映えする光景であり、映画の公開時期と前後して、その圧倒的なビジュアルがInstagramなどを通じて爆発的に拡散されました。

加えて、物語を追体験したいというファンの強い想いが、新たな聖地を生み出した側面もあります。公式設定であるか否か以上に、山頂に立ち、空と海と鳥居が一体となる風景を目の当たりにした時、多くの人が作中の幻想的な「かたわれどき」のシーンを直感的に想起したのです。

以上の点を踏まえると、高屋神社が『君の名は。』の聖地として語られるのは、あくまで風景の類似性から生まれたファン主体の現象であると理解するのが最も正確でしょう。

しかし、これは決して高屋神社の価値を損なうものではありません。むしろ、公式設定という枠を超えて、人々の心に深く物語を刻みつける力を持つ特別な場所として、唯一無二の魅力を放っていると言えます。

なぜ似てると言われる?『君の名は。』のシーン

なぜ似てると言われる?天空の鳥居と『君の名は。』のシーン

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高屋神社が『君の名は。』の風景と似ていると語られる根源は、単に景色が似ているという表面的な理由だけではありません。それは、天空の鳥居が持つロケーションの特性と、そこから広がる風景が喚起する感情が、物語の核心的なテーマや重要なシーンと深く共鳴するからに他なりません。

構図の一致:日常と非日常の境界に立つ鳥居

まず注目すべきは、鳥居が立つ場所の構造的な類似性です。

高屋神社の天空の鳥居は、眼下に広がる観音寺の街並みという日常の世界と、その先に広がる瀬戸内海と空という「雄大な自然、非日常の世界」を隔てる境界線上に立っています。

この構図は、作中で宮水神社が、人々の生活が営まれる「現世(うつしよ)」と、神域である「隠世(かくりよ)」の境界として描かれている点と見事にシンクロします。鳥居をフレームとして二つの異なる世界を一望できるという体験が、観る者に物語の構造そのものを想起させるのです。

体験の共鳴①:「かたわれどき」の奇跡と夕景

とりわけ多くのファンの心を掴んで離さないのが、映画のクライマックス、主人公の瀧と三葉が時空を超えて再会を果たす「かたわれどき」のシーンとの関連性です。

作中における「かたわれどき」とは、単なる黄昏時ではありません。昼と夜の境界線が曖昧になり、世界の輪郭が溶け、人ならざるものと出会うかもしれないとされる、奇跡の時間帯を指します。

実際に天空の鳥居で夕暮れを迎えると、太陽が水平線に近づくにつれて空と海が一体となり、世界全体が茜色に染まる幻想的な光景が広がります。

この、あらゆる境界が溶け合っていくかのような感覚は、まさしく「かたわれどき」の持つ神秘的な雰囲気を追体験させてくれます。異なる世界に生きる「片割れ」であった二人が、つかの間の再会を許される。この切なくも美しい物語の感動が、目の前の風景と重なり合うことで、忘れがたい感情的な体験となるのです。

体験の共鳴②:ティアマト彗星と祈りの場所

さらに、物語のもう一つの重要な要素であるティアマト彗星を巡るシーンとも、不思議な関連性を見出すことができます。

映画の中盤、夜空に輝く彗星が二つに割れるのを登場人物が見上げる印象的なカットがあります。美しさと共に抗いがたい運命の象徴として描かれる彗星。このイメージが、天空の鳥居から見上げる夜空の風景と重なります。

実際に、夜間に長時間露光で天空の鳥居を撮影した写真には、空を横切る飛行機の光跡が、まるで彗星の軌跡のように写り込むことがあります。神社という神聖な「祈りの場所」から、静寂の中で天を見上げるという行為そのものが、迫りくる運命に立ち向かおうとする登場人物たちの切実な想いとリンクするのです。

以上のことから、高屋神社と『君の名は。』の関連性は、単なる風景の模倣という言葉では片付けられません。

訪れた人々が、天空の鳥居というフレームを通して広がる風景の中に、映画が描いた「境界」「奇跡」「運命」といった普遍的なテーマを無意識に読み解き、自身の感動と重ね合わせるからこそ、「まるで、あのシーンのようだ」という深い共感が生まれるのでしょう。

天空の鳥居がある高屋神社とは?

天空の鳥居がある高屋神社とは?

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天空の鳥居で全国的にその名を知られるようになった高屋神社(たかやじんじゃ)ですが、この場所は単なる絶景スポットではありません。

その本質は、1000年以上の長きにわたり、地域の人々の篤い信仰心に支えられてきた由緒正しい古社なのです。地元では、鎮座する山の名から「稲積さん(いなづみさん)」という愛称で親しまれ、今も昔も変わらず人々の暮らしを見守っています。

この神社の歴史的価値を物語るのが、「式内社(しきないしゃ)」という格式です。

これは、今から1100年以上前の平安時代に編纂された『延喜式神名帳』という台帳に、その名が記載されている神社を指します。つまり、当時の朝廷から国家的にその存在と由緒を公式に認められていた、全国でも限られた神社の一つであり、その歴史の深さは計り知れません。

高屋神社のもう一つの大きな特徴は、山麓にある下宮(しものみや)と、標高404メートルの稲積山山頂にある本宮(ほんぐう)の二つに社殿が分かれている点です。

これは、山そのものを神聖なものとして崇める日本の古来からの山岳信仰の姿を色濃く残しています。本来の神様が鎮まる場所は山頂の本宮であり、天空の鳥居は、この最も神聖な場所の入り口なのです。

信仰の深さを物語る、遷座の歴史

高屋神社の歴史を紐解くと、この場所がいかに地域の人々にとって大切な存在であったかが分かる、興味深い逸話が残されています。

元々、神様は山頂の本宮に祀られていました。しかし、険しい山道を登らなければ参拝できないため、江戸時代の1600年頃に中腹へ、さらに1760年頃には麓の下宮へと、御神体が遷された(遷座した)時期があったのです。これは参拝者の負担を軽減するための配慮であったと考えられます。

ところが、本来いるべき場所から神様を降ろしてしまったことで、里では良くないことが続いたと伝えられています。

これを神様の祟りだと考えた里人たちは、困難を承知の上で、再び神様を山頂へお還しすることを強く願いました。そして1831年、多くの人々の尽力によって、現在の場所に本宮が再建されたのです。

この歴史は、単なる利便性を超えて、山頂の神聖な場所を畏れ、敬う人々の篤い信仰心が、天空の鳥居の景色を今日まで守り続けてきたことを物語っています。

参道と祭りが伝える、神社のもう一つの顔

高屋神社の魅力は、本宮からの眺めだけではありません。そこへ至る道程や、地域に根差した文化にも、この神社の奥深さが表れています。

神域へと続く270段の石段: 下宮から本宮へ続く登山道のクライマックスには、急勾配の石段が270段待ち受けています。一段一段踏みしめて登るごとに、俗世の喧騒が遠のき、心身が清められていくような感覚を覚えることでしょう。参道の途中には、大きな岩が絶妙なバランスで鎮座する「ゆるぎ岩」などの見どころもあり、単なる道のりではない、参拝体験の一部として楽しめます。

春を彩る勇壮な例大祭: 静寂なイメージが強い高屋神社ですが、春の例日には、年に一度の熱気に包まれます。満開の桜が咲き誇る中、「ちょうさ」と呼ばれる、金糸で豪華な刺繍が施された太鼓台が練り歩くのです。この春の例大祭でちょうさが奉納されるのは観音寺市内でも唯一であり、その美しさと勇壮な姿を一目見ようと、多くの人々で賑わいます。このように、高屋神社は静的な絶景スポットとしてだけでなく、地域文化が今も息づく動的な信仰の場としての顔も持っているのです。

交通安全も!高屋神社のご利益は?

交通安全も!高屋神社のご利益は?

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高屋神社を訪れる多くの人々が、その絶景だけでなく、授かることができるとされる多様なご利益にも期待を寄せています。

この神社のご利益は、単なる言い伝えではなく、祀られている三柱の神々の神話における役割や、神社が鎮座するその特異な立地と深く結びついています。どのような願いに寄り添ってくれるのか、神様一柱一柱の背景から紐解いていきましょう。

天孫降臨の神:邇々杵命(ニニギノミコト)

主祭神の一柱である邇々杵命は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の孫にあたり、高天原(天上の神々の世界)から日本の地を治めるために降り立ったとされる、非常に重要な神様です。

この天孫降臨の神話は、国の礎を築き、秩序をもたらしたことを象徴します。このため、国家安泰や国土安寧といった大きな願い事にご利益があるとされています。そして、私たちの生活に置き換えれば、日々の暮らしの平穏や、旅の安全を守ってくれる交通安全のご利益にも繋がるのです。

美と安産の女神:木花之佐久夜毘売命(コノハナノサクヤヒメノミコト)

邇々杵命の妻である木花之佐久夜毘売命は、桜の花が咲き誇るような美しさの象徴であると同時に、安産の神様として絶大な信仰を集める女神です。

神話では、一夜にして身ごもったことを夫に疑われた際、燃え盛る産屋の中で無事に三柱の子どもを出産し、貞節を証明したと伝えられています。この力強い逸話から、出産に際するあらゆる災難から母子を守り、安らかなお産に導いてくださると信じられています。

食を司る神:保食命(ウケモチノミコト)

保食命は、その名の通り、私たちの生活の基本である食物を司る女神です。

古来、稲作を中心としてきた日本において、五穀豊穣は最も大切な願いの一つでした。保食命は、豊かな実りをもたらし、人々を飢えから守ってくださる存在です。このご利益は現代において、農業や漁業といった第一次産業の繁栄はもちろんのこと、飲食店などの食品に関わる商売の成功を願う商売繁盛のご利益にも通じると考えられています。

立地がもたらす独自のご利益

さらに、高屋神社のご利益は、神様だけでなく、その立地からも生まれています。山頂から瀬戸内海を一望できるこの場所は、古くから海の民にとって、航海の目印となる神聖な山でした。そのため、海上の安全を祈願する場として重要な役割を果たしてきたのです。

また、険しい山道を登って参拝することから、道中の安全を願う気持ちが、現代の交通安全への篤い信仰にも繋がっていると言えるでしょう。

近年では、天空の鳥居から望む壮大な景色が、運気を上昇させるパワースポットとして注目され、金運のご利益も期待されるようになりました。これは、天に最も近い場所の一つから眼下の世界を見晴らすことで、心に迷いがなくなり、大きな成功を掴むことができるという、現代的な解釈から生まれた新しい信仰の形かもしれません。

四国八十八景にも選ばれた圧巻の眺め

四国八十八景にも選ばれた圧巻の眺め

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高屋神社の天空の鳥居が持つ魅力は、『君の名は。』との関連性だけにとどまりません。この場所から望む風景は、2018年に「四国八十八景」の69番札所として公式に選出されており、その美しさは専門家からも高く評価されています。

鳥居のフレーム越しに広がるのは、観音寺の市街地と、穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々のパノラマです。晴れた日中には、キラキラと輝く海面と青い空が織りなす爽快な景色を楽しめます。

特に多くの人々を惹きつけてやまないのが、夕暮れの時間帯です。

太陽が瀬戸内海に沈んでいくにつれて、空と海がオレンジ、紫、赤へと刻一刻と色を変えていく様子は、まさに絶景の一言に尽きます。この幻想的な風景は、訪れる人々に深い感動と癒やしを与えてくれます。

アニメのイメージと重ね合わせるだけでなく、四国を代表する景勝地の一つとして、純粋にこの景色を味わうために訪れる価値が十分にある場所です。

天空の鳥居への行き方は?『君の名は。』ファンも訪れる絶景

天空の鳥居への行き方は?『君の名は。』ファンも訪れる絶景

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天空の鳥居がある高屋神社本宮は、稲積山の山頂に位置するため、アクセスには事前の計画が欠かせません。

主なアクセス方法は「シャトルバス」「自家用車(平日のみ)」「徒歩」の3つですが、特に注意すべきは交通規制の存在です。

週末の土曜日・日曜日・祝日や大型連休期間中は、山頂へ続く林道で厳しい交通規制が敷かれ、シャトルバス運行時間内は一般車両(自動車、バイク、自転車を含む)の通行が全面的に禁止されます。

この期間に訪れる際は、麓の有明グラウンドから運行される有料シャトルバスが唯一の上山手段となります。乗車券は観音寺市観光協会で事前に購入する必要があり、予約はできません。

一方、平日は自家用車での登山も可能ですが、道幅が狭く対向が難しい林道のため、運転には細心の注意が求められます。また、麓の下宮から約50分かけて登山するルートもあり、体力に自信がある方は自然を感じながら目指すのもよいでしょう。

ここでは、それぞれのアクセス方法の詳細や所要時間、注意点を分かりやすくご紹介します。

シャトルバス運行と通行止め情報

天空の鳥居と君の名は。シャトルバス運行と通行止め情報を確認

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天空の鳥居を訪れる上で、最も先に確認すべき情報が、シャトルバスの運行とそれに伴う交通規制です。計画を立てる日が大規制の対象かどうかで、アクセスの方法が根本的に変わります。

シャトルバスと交通規制の基本ルール

土曜日、日曜日、祝日、そしてゴールデンウィークなどの大型連休中は、原則として山頂へと続く林道が一般車両通行止めとなります。この規制は、道の狭さによる混雑や事故を避けるための措置です。規制時間中は、自動車やバイクはもちろん、自転車でも山頂へ向かうことはできません。

このため、週末や休日に訪れる場合は、麓の「有明グラウンド」駐車場から出ている有料のシャトルバスを利用するのが基本となります。

シャトルバス運行情報

シャトルバスの運行時間と通行止めの時間は、季節によって異なります。訪問前に必ず観音寺市観光協会の公式サイトで最新情報を確認してください。

期間 シャトルバス運行時間 一般車両通行止め時間
3月~10月 10:30~17:00 10:00~18:00
11月~2月 9:30~16:00 9:00~17:00

乗車券購入の注意点

シャトルバスの乗車券は、バス乗り場である有明グラウンドでは購入できません

観音寺市総合コミュニティセンター内にある「観音寺市観光協会」の券売機で事前に購入する必要があります。観光協会の開館時間は通常9:00~17:00ですので、時間に余裕を持って行動することが大切です。

また、乗車予約は受け付けておらず、定員に達した場合は希望の便に乗れない可能性もあるため、留意しておきましょう。

車での行き方とナビの注意点は?

天空の鳥居と君の名は。車での行き方とナビの注意点は?

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平日に限り、自家用車で山頂近くの駐車場までアクセスすることが可能です。ただし、道中にはいくつか注意すべき点があります。

推奨ルート

カーナビに「高屋神社」と設定すると、通行不能なルートを案内される場合があるため、ナビの目的地は三豊市豊中町にある「不動の滝カントリーパーク」方面に設定するのがお勧めです。

不動の滝方面へ向かうと、道中に「高屋神社本宮」と書かれた案内看板が複数現れます。この看板の指示に従って進んでください。

林道の特性と走行上の注意

本宮へ続く道は、一般的な公道ではなく、林業のために整備された林道です。そのため、道幅は非常に狭く、普通車同士のすれ違いが困難な箇所が多数存在します。対向車に備え、常に注意深く走行する必要があります。

また、自然の中の道であるため、落石や、イノシシなどの野生動物との遭遇にも注意が必要です。

特に冬季は路面が凍結する危険性も考えられます。警報発令時には通行止めになることも覚えておきましょう。これらのリスクを理解した上で、慎重な運転を心がけてください。

専用駐車場と下宮駐車場の使い方について

天空の鳥居と君の名は。専用駐車場と下宮駐車場の使い方について

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車で高屋神社を訪れる場合、駐車場の場所を正しく把握しておくことが、スムーズな観光の鍵となります。利用する駐車場は、平日か休日か、またどのアクセス手段を選ぶかによって異なります。

山頂本宮の駐車場(平日のみ利用可)

平日に車で山頂を目指す場合、本宮から約150m手前に数台分の駐車スペースがあります。

ただし、ここは駐車可能台数が限られているため、混雑時には満車になる可能性も考慮しておきましょう。駐車場から本宮までは急な坂道になっているため、歩きやすい靴が必須です。

シャトルバス利用者向け駐車場(土日祝)

週末や祝日にシャトルバスを利用する方は、バスの発着点である「有明グラウンド」の駐車場に車を停めます。ここは琴弾公園内にあり、広めのスペースが確保されています。ここに駐車後、観音寺市観光協会で乗車券を購入し、バス乗り場へ向かう流れとなります。

下宮の駐車場(徒歩登山者向け)

麓から徒歩で本宮を目指す場合は、下宮(しものみや)の境内にある駐車場を利用できます。ここに車を停めて、約50分間のハイキングに出発します。週末でも、徒歩で登る方はこの駐車場を利用することが可能です。

徒歩やバスでの所要時間は?

天空の鳥居と君の名は。徒歩やバスでの所要時間は?

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天空の鳥居までの所要時間は、選ぶアクセス手段によって大きく異なります。ご自身の体力や時間に合わせて最適なプランを立てましょう。

徒歩での所要時間

麓にある下宮の駐車場から、山頂の本宮までは、大人の足で歩いて約50分が目安です

道は舗装されていない山道や、270段の急な石段などが含まれるため、軽い登山という心づもりが必要です。歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズ、そして特に夏場は飲み物の準備を忘れないようにしてください。

道中では野生のウサギに出会えることもあるかもしれません。

シャトルバスでの所要時間

麓の有明グラウンドから山頂までは、シャトルバスで約15分です。

ただし、これは乗車時間のみであり、実際には観光協会での乗車券購入時間やバスの待ち時間などが加わります。特に混雑時は、希望の便に乗れない可能性も考慮し、全体で1時間程度の余裕を見ておくと安心です。

公共交通機関(のりあいバス)

最寄りの鉄道駅であるJR観音寺駅から直接天空の鳥居へ向かう公共バスはありません。

観音寺市の「のりあいバス」を利用し、最寄りのバス停から約10分歩くことで下宮へアクセスする方法もありますが、1日の運行本数が4便と非常に少ないため、旅行者にはやや利用しにくいのが実情です。

アクセスに便利な各種タクシープラン

天空の鳥居と君の名は。アクセスに便利な各種タクシープラン

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公共交通機関の便が限られているため、JR観音寺駅からのアクセスにはタクシーの利用も有効な選択肢です。特に平日の移動や、グループでの移動において利便性が高まります。

通常のタクシー料金目安

JR観音寺駅からタクシーを利用した場合の料金目安は以下の通りです。

  • JR観音寺駅 ~ 高屋神社下宮:片道 約1,700円
  • JR観音寺駅 ~ 高屋神社本宮(平日のみ):片道 約3,000円

週末や祝日は、前述の通り山頂への道が通行止めになるため、タクシーでも本宮まで直接行くことはできません。その場合は下宮までタクシーで行き、そこから徒歩で登る形になります。

お得な観光周遊タクシー(平日限定)

平日であれば、事前予約制の「讃・瀬戸シャトルタクシー」という観光周遊タクシーを利用すると、料金が大変お得になります。

このプランを使えば、JR観音寺駅から高屋神社本宮までの片道料金が、通常の約3,000円から半額の1,500円で利用可能です。複数人で利用する場合は、一人当たりの負担をかなり抑えることができます。

利用には事前予約が必須となるため、計画段階でタクシー会社へ問い合わせてみることをお勧めします。

天空の鳥居と『君の名は。』の関連性まとめ

この記事のまとめ

  • 天空の鳥居は香川県観音寺市の高屋神社本宮にある鳥居の通称
  • 標高404mの稲積山山頂に位置する
  • 映画『君の名は。』の公式なモデル地ではない
  • 山頂の鳥居からの景色が作中のシーンに似ていると話題に
  • 特に「かたわれどき」の夕景のイメージと重なると言われる
  • 実際のモデル地は岐阜県の飛騨地方が有力
  • 土曜日・日曜日・祝日は山頂への林道が一般車両通行止めになる
  • 通行止め時間中はシャトルバスでのみアクセス可能
  • シャトルバス乗車券は有明グラウンドでは購入不可
  • 乗車券は観音寺市観光協会の券売機で事前に購入する
  • 平日は自家用車で山頂近くまでアクセスできる
  • 車道は道幅が狭い林道のため運転には注意が必要
  • カーナビは「不動の滝カントリーパーク」方面での設定を推奨
  • 麓の下宮から本宮までは徒歩で約50分の登山道
  • 高屋神社は交通安全や安産、五穀豊穣などのご利益で知られる
  • 2018年に「四国八十八景」にも選出された公式な絶景スポット

天空の鳥居と人気アニメ映画『君の名は。』の関連性について、様々な角度から情報をお届けしました。

この香川県観音寺市の高屋神社は、映画の公式モデル地として定められた場所ではありません。しかし、山頂から空へと抜ける鳥居の荘厳な構図や、夕暮れ時の幻想的な雰囲気が、作中の心に残るシーンを強く彷彿とさせることで、多くのファンの心を掴んでいます。

実際に訪れる上で最も大切なのは、現地のアクセスルールを正確に理解しておくことです。

特に週末や祝日は、山頂への道が一般車両通行止めとなり、麓から運行されるシャトルバスが主な移動手段に変わります。平日に車で向かう場合でも、道幅が狭く険しい林道であるため、運転には細心の注意が求められます。

天空の鳥居は、アニメとの関連性を抜きにしても、その歴史的背景や息をのむほどの絶景に、訪れる価値が十分にあります。

これらの情報を参考にしていただき、ぜひ事前の準備を万全にして、安全で心に残る素晴らしい旅を計画していただければ幸いです。

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